フレイルとロコモ
2022.05.09いつも井上病院をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
本日は、気になった話題とその所感です。
2022年4月1日に日本医学会連合から下記の宣言がありました。https://www.japanpt.or.jp/info/asset/pdf/220502_frailty003.pdf
フレイルは高齢者の診療を専門にする医師たちでつくる「日本老年医学会」が、
2014年からこの呼び方を使い始めました。
語源は、英語で「虚弱」を意味する「frailty(フレイリティ)」。
「虚弱」と聞くとマイナスイメージを持たれがちなので、
明るく前向きな気持ちで予防意識を高めてもらうために
「フレイル」というカタカナ文字が当てられたようです。
「ロコモ」はロコモティブシンドローム(locomotive syndrome)の略称で
「運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態 」のことを表し、
2007年に日本整形外科学会によって新しく提唱された概念です。
和名は「運動器症候群」と言われます。
一般的には、同じようなイメージを持って頂ければいいのではないでしょうか。
フレイル予防は、「運動」「食と栄養」「社会参加」を三位一体で
自分の日常生活に取り入れ、続けていくことが大切です。
「フレイル」「ロコモ」から派生した言葉では「貯筋」があり、
みなさんが“老化”だと思い込んでいるもののほとんどは、年齢による衰えではありません。
日常生活の中で体を動かさなくなっていること、
つまり生活活動量の減少によって運動不足に陥っていることが原因なのです。
知識においても体力においても根性だけではありませんが、継続は力なり。